看護部長
佐藤圭子
当院は県の中信地域における脳神経外科専門病院として、地域に根ざした医療・看護を行っています。急性期病棟47床、回復期病棟30床の計77床で、脳卒中を中心に入院時から在宅復帰を目標に治療・看護を行っています。また「多職種連携」については、小規模病院だからこそスタッフの距離感が近く充実している点が強みの1つです。
入院から1週間以内に行われる合同カンファレンスでは、医師・リハセラピスト・MSW(医療ソーシャルワーカー)・薬剤師・地域連携課とともに、中心的な立ち位置で情報交換しています。
このように、病院の理念である「全ては患者さんとともに」を念頭に、多職種との連携をとりながら、患者さんに寄り添った看護を行っています。
看護部は看護師・看護助手の約80名体制となっており、病棟スタッフ・外来・訪問看護ステーション・通所リハビリテーションと各部署でそれぞれ活躍しています。看護師の2大業務としての「診療の補助」と「入院生活への援助」に対し、専門的知識・技術の修得と患者さんのニーズを把握しながら適宜アセスメントを行い、質の高い看護介入ができることを目指しています。
看護師全員がミッション(看護理念)を目標に、看護介入できるよう努めています。
当院は脳神経外科疾患を専門に、急性期の治療からご自宅へ帰られるまで、一貫した治療・リハビリテーションが行えるシステムになっています。
急性期病棟では、退院支援係を中心に、入院時の患者さんの生活状況やご家族のニーズを聴きながら介入し、回復期へ繋げ、退院後の在宅生活へのモチベーションが維持できるよう、患者さん1人ひとりに必要な看護を検討し、介入しています。また、介護度が高い状態であっても、MSWとともに退院後の社会資源の活用の提案もさせて頂きながらリハビリテーションに励めるよう意識して関わっています。
回復期病棟では、患者さんの症状に対するケアだけでなく、退院後の生活もイメージしながら必要なケアが何であるかを常に意識し、リハビリスタッフと連携して看護を行っています。回復期リハビリを終えた患者さんが1人でも多く自宅へ帰れることを願い、当院では「おうちへ帰ろう」をモットーに、“回復期治療後の在宅復帰率90%以上”と目標を掲げ、全ての職員がこのテーマを意識しながら取り組んでいます。
訪問看護ステーション、通所リハビリテーション、訪問リハビリテーションの併設により、退院後も気心知れたスタッフと継続した治療が可能です。こういった連携が可能なことから、おうちへ帰っても安心した療養生活が可能な点は当院の強みとなっています。
重症ケア病床2床、一般病床45床の47床で構成されています。
スタッフは地域の脳卒中専門病院を担う一員として意識は高く、24時間365日いつでも受け入れが可能なように準備を整えています。発症してから限られた時間内で治療を行わなければいけないt-PA治療、血管内治療においてはプロトコールに基づき、専門のスタッフがチームとなって治療に携わっています。
患者さんとご家族が安心して満足な医療・看護が受けられるように、また「おうちへ帰ろう」をモットーに退院後の生活を見据えた支援を入院時から検討し、安心して退院していただけるように早期に介入しております。医師や多職種、地域との連携を密にしたチームの輪を大切にしています。
当院回復期リハビリテーション病棟は、脳血管障害に特化し、在宅復帰に向けた途切れのない治療とリハビリテーションを提供しています。
明るくリラックスした病棟環境の中、集中的・積極的なリハビリテーションに取り組めるよう、多職種協働によるチームアプローチを実践し、早期の機能回復と在宅復帰を目指します。この為早期から退院後の生活へ向けた患者指導、家族指導に取り組んでいます。回復期リハビリテーション看護のプロとしての自覚を持ち、常に自己研鑽に努めながら病棟の存在意義・特徴を理解したうえで看護を行っています。
当院の外来は脳神経外科をはじめ、色々な専門外来があります。
受診当日に画像検査~結果説明ができ、専門外来への受診もできます。
それぞれの患者さんが安心・安全・スムーズに検査・診察・治療が受けられるよう、私たち看護師がサポートします。
患者さん一人一人と接する時間は短いですが、その限られた時間の中でのコミュニケーションを大切にし、不安な思いで受診される患者さんやそのご家族に寄り添い、不安を少しでも軽減できるような看護を心がけています。
そして、より多くの患者さんに満足していただける外来を目指しております。
0263-48-3300( 24時間365日対応 )
午前:月~土曜日 8:30~11:30
午後:月~金曜日13:00~16:00