睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome: 頭文字をとってSAS(サス)と呼びます)とは、睡眠中に10秒以上呼吸が止まったり、呼吸が浅くなる回数が一定回数を超えた場合に診断される疾患です。睡眠中に無呼吸があると血液中の酸素濃度が低下し、熟睡できなくなるため、朝起きた時に疲労感があったり、頭が重かったり、昼間に強い眠気が生じやすくなります。また睡眠時無呼吸症候群は脳卒中の発症リスクになることが明らかになっています。
当院では睡眠時無呼吸症候群の検査・診断と、CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法:シーパップ)による治療を行っています。検査は自宅でもできる簡易検査と、1泊入院で行う精密検査があります。重症度により簡易検査のみで診断できる場合と、精密検査で診断に至る場合があります。
当院では外来で睡眠時無呼吸症候群が疑われる方、および脳卒中で入院された患者さんのうち、医師が必要と判断した場合、入院中に睡眠時無呼吸の簡易検査を行っています。
2021年度に当院で簡易検査を受けられた方のうち、26.4%が無呼吸低呼吸の回数が40回以上(/1時間あたり)の重症で、簡易検査のみで要治療の睡眠時無呼吸症候群と診断されました。また中等症以上の要精密検査の方は55.7%でした。そして精密検査を受けた方の49.5%が要治療の結果でした。
こうした方々にCPAPを導入することで脳卒中の発症・再発リスクを下げられることが知られており、当院では脳卒中予防のため積極的にCPAPによる睡眠時無呼吸症候群の治療を行っています。
入院患者さんのCPAP開始、および外来でCPAPによる睡眠時無呼吸症候群の治療を行っています。
CPAPは保険適応がある治療法で、就寝前にご自身で機械(マスク)を装着し、一定の圧を加えた空気を鼻から送り込むことによって、睡眠中の気道閉塞を防ぐ非常に有効な治療法です。
現時点では睡眠時無呼吸症候群を根治させることは難しいですが、減量や生活習慣の改善とともに、CPAPの治療を継続していただくことが重要です。
丹羽 智宏
にわ ともひろ
脳卒中予防のためによりよい糖尿病の治療ができるよう努力しています。
資格 | 総合内科専門医、糖尿病専門医 |
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所属学会 | 日本内科学会、日本糖尿病学会 |
出身校 | 宮崎大学 |
卒業年 | 2006年 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 丹羽 | 丹羽 | 丹羽 | 丹羽 | - | 丹羽 (第3週) |
午後 | 丹羽 | - | - | 丹羽 | - | - |
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