診療科・部門のご案内

臨床検査課

ごあいさつ

臨床検査課
課長 片桐 俊文

当院の専門領域である脳・神経疾患からくる症状は全身に現れます。また、脳卒中は脳以外の臓器が原因で起こることもあるため、臨床検査課では患者さんが苦しんでいる原因が全身のどこにあっても検査出来るよう、多種多様な検査を行っています。また、近年はチーム医療の一員として検査室に留まらず外来・病棟での採血、救急対応、感染対策、各チーム活動等で患者さんに直接関わる機会も増えており、そういった場でしか得られない発見や経験、責任の重さ、やりがいを感じながら日々業務を行っています。当院の検査に関するご質問やご相談は、いつでもお気軽にお声がけください。

当院で行う検査

① 生理検査(患者さんを直接調べる検査)

心電図検査

心臓の電気的な活動を調べることで、不整脈やその他の異常がないか検査します。

小型の機械を24時間~2週間装着して行う検査や自律神経の異常を調べる検査もあります。

超音波検査

超音波を使って全身を検査します。放射線被ばくや痛みなどはありません。当院では頭頚部、心臓、腹部、手足の血管、甲状腺、体表など全身を検査しています。

脳波

脳に電気的な異常活動はないか調べていきます。頭部に電極を取り付けて、目を閉じてベッドに横になるだけで痛みはほとんどありません。
てんかんの診断や治療効果の評価、意識状態の評価をするために行われることが多いです。

神経関連検査

大きく分けると伝導検査と誘発電位の2種類に分かれます。電気や音、光などを使って神経を興奮させ、興奮の大きさや伝わり方を調べることで神経のどこに異常があるかを検査します。外科手術の合併症予防のために手術中に検査することもあります。

睡眠検査(簡易・精密)

睡眠時無呼吸症候群(SAS)など睡眠中の病気が無いか検査します。精密検査では睡眠の深さ(熟睡できているかどうか)の評価もできます。SASの人は健康な人に比べ脳卒中になりやすく、心源性脳塞栓症の原因となる不整脈、心筋梗塞、糖尿病とも関連していることが分かっています。その他にも医師の指示のもとCPAPというSASの治療機器の検査データの評価も行っています。

平衡機能検査

めまいで生じる体の揺れの強さや傾き(平衡機能)などから、めまいの原因が脳か、それ以外の原因なのかを調べる検査です。めまいは脳や耳の異常と深く関係しています。

② 検体検査(血液・尿・髄液など患者さんの体から離れた物体を調べる検査)

生化学検査

血液中のタンパク質、脂質、糖質、電解質など様々な成分を調べる検査です。

血液学検査

赤血球、白血球、血小板等の数や大きさなどを調べる検査です。血液の固まりやすさなどを調べる検査もあります。

免疫学検査

血液中のホルモンやアレルギー物質、細菌、ウイルスなどの病原体や反応する抗体などを調べる検査です。コロナウイルスの抗原検査も免疫学検査の一つです。

尿・髄液等検査

患者さんから採取された尿、便、髄液等血液以外の検体を調べる検査です。

細菌検査

痰、尿、血液などの検体中に、悪影響を及ぼす菌やウイルスがいないか、どんな薬が有効か調べる検査です。

輸血検査

血液型や輸血をする際に副作用等無く安全に行えるかどうかを調べる検査です。

受付時間

午前:月~土曜日  8:30~11:30

午後:月~金曜日13:00~16:00

休診日
土曜午後、日曜、祝日、お盆、
年末年始
面会時間
現在面会を禁止しております