健康コラム

よくある疑問にお答え‼ ⑥睡眠時無呼吸症候群の検査

よくある疑問にお答え‼ ⑥睡眠時無呼吸症候群の検査

一之瀬脳神経外科病院の健康コラム「よくある疑問にお答え‼」では、実際に患者さんからよくいただく質問に職員がお答えする、シリーズ形式でお送りしています。今回のテーマは「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査」です。

 

【Q1】睡眠時無呼吸症候群の検査って

睡眠時無呼吸症候群Sleep Apnea Syndrome: 頭文字をとってSAS(サス)と呼びます)が疑われる場合、まずは簡易検査を行うことが多いと思います。簡易検査の結果、医師が必要と判断した場合に精密検査であるPSG検査(終夜睡眠ポリソムノグラフィー検査)を行い睡眠時無呼吸症候群やその他の病気がないか調べていきます。SASと脳卒中は関連が高いことが分かっており、脳卒中予防の観点からも一之瀬脳神経外科病院では簡易検査、精密検査、治療まで一貫して院内で行っています。

 

【Q2】簡易検査とは?

就寝前に検査装置をおなかのベルトに装着して鼻呼吸の状態、血液中の酸素濃度、体位(体の向き)を調べる検査になります。検査装置はご自宅にお持ち帰りいただいて検査することができます。

 

【Q3】PSG検査(終夜睡眠ポリソムノグラフィー)とは?

様々なセンサーを一晩装着し病院に一泊入院して行う検査です。

簡易検査でつけたセンサーに加えて、睡眠の深さ(熟睡できているかどうか)、睡眠中の筋肉の緊張具合、いびきの程度、呼吸に伴う腹や胸の動き、睡眠中の不整脈の有無などのセンサーを装着します。(当院では脳卒中と関連が深い睡眠中~早朝にかけての血圧変動を同時に検査可能なPSG検査装置が20241月頃導入予定です。)

精密検査では睡眠時無呼吸症候群の有無だけでなく、睡眠中の他の病気の有無や睡眠効率など睡眠中の体の状態を様々な面から調べることができます。

 

【Q4】検査は痛い(苦しい)ですか?

簡易検査、PSG検査(精密検査)ともに痛みも苦しさもありません。

 

【Q5】検査前の注意点はありますか?また検査が受けられない場合があるのでしょうか

出来るだけ普段寝ている環境に近い状態で検査を受けてください。例えば、過度の飲酒や枕の高さ、硬さなどの違いが呼吸状態に影響します。精密検査を受けられる場合はご自身の普段使用しているパジャマや枕などを持ち込んでいても構いません。

*ここに記載したものは一例ですので、ご不明な点は医師またはスタッフにご相談ください。

 

 さて、今回はよくある「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査」の疑問についてお答えしました。一之瀬脳神経外科病院の『よくある疑問にお答えシリーズ』、今後もご期待ください!

 

一之瀬脳神経外科病院 臨床検査課 片桐 俊文

 

 

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