一之瀬脳神経外科病院の健康コラム「よくある疑問にお答え‼」では、実際に患者さんからよくいただく質問に職員がお答えする、シリーズ形式でお送りしています。今回のテーマは「脳血管造影検査」です。
【Q1】脳血管造影検査ってどんな検査ですか?
脳血管造影検査は、手首、肘、足の付け根(ソケイ部)のいずれかの動脈から細い管(カテーテル)を血管の中に入れ、脳の血管に造影剤という薬を注入します。その様子をX線撮影することで血管の様子をリアルタイムに詳しく観察することができる検査です。
*脳血管造影検査と同時に治療が行われることもあります。
【Q2】検査は痛いのでしょうか?
脳血管造影検査時は局所麻酔下で行われるため、局所麻酔注射時に痛みがありますが、検査中は痛みを感じることはありません。また、検査時に造影剤という薬を使用しますが、造影剤の刺激により頭や肩が熱くなります。一瞬ですのでご安心ください。
【Q3】検査時間はどれくらいかかる?入院は必要ですか?
検査にかかる時間は検査する部位や内容によって異なりますが、一般的に30分~2時間程度です。検査当日に入院し、翌日に退院することができます。(1泊2日入院)
【Q4】検査前は飲食の制限があるの?
局所麻酔で行いますので、当院では検査の3時間前から飲食の制限をしています。
【Q5】検査が受けられない場合があるの?
脳血管造影検査が受けられない場合があります。具体的な理由は患者さんの状況によって異なりますが、以下のような場合が考えられます。
・アレルギーまたは過敏症の方:アレルギーがある場合、血管造影検査に使用される造影剤や麻酔に対して過敏症反応が起こる可能性があります。過去に造影剤や麻酔薬でアレルギー反応が出たことがある場合、検査ができないことがあります。
・重篤な健康状態:患者さんの体力が十分でない、心臓や腎臓の機能が低下しているなどの場合、検査ができないことがあります。
・妊娠中:カテーテル検査は妊娠中に避けるべきであり、代替手段が検討されることがあります。
*患者さんの状態やリスクを考慮した上で最適な検査方法を決定することが重要となります。ご不明な点がありましたら医師またはスタッフにご相談ください。
さて、今回はよくある「脳血管造影検査」の疑問についてお答えしました。よくある疑問にお答えシリーズ、まだまだ続きます。次回もご期待ください。
一之瀬脳神経外科病院 放射線技術課 上條 弘之
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