一之瀬脳神経外科病院の健康コラム「よくある疑問にお答え‼」シリーズでは、実際に患者さんからよくいただく質問に職員がお答えする、シリーズ形式でお送りします。記念すべき第1回目のテーマは「MRI検査」です。MRI検査は当院で行われる画像検査のうち、最も多く行われる検査です。
MRI検査は全身、どこの部位でも検査することが可能です。断面の画像(MRI)だけでなく、血管(MRA)だけを立体的に画像化することもできます。頭部MRI検査は、脳の病気や異常を発見するために行われる検査で、脳梗塞や脳腫瘍などを早期に発見することができます。また、頭部MRA検査は脳梗塞の原因となる “動脈の狭窄”(脳の血管が狭くなった場所)、くも膜下出血の原因となる “動脈瘤”(血管がコブ状に膨らんだ場所)といった脳卒中のリスクを発見することができます。
MRI検査では、次のような病気がわかります。
MRI検査は痛みを伴いません。専用ベッドで横になり、トンネル状の機械に入り撮影します。造影剤を使う場合は、注射の痛みがあります。
検査部位や内容により異なり、20~60分程度です。頭部MRI検査の場合は20分程度、頭部造影MRI検査の場合は30分程度です。
MRI検査は放射線を使用しない検査なので、放射線被ばくの心配はありません。繰り返し検査を受けても問題ありませんので、安心して受けていただけます。
検査前の飲食については検査部位・方法により制限があります。頭部の検査には飲食の制限はありません。当院で行うMRI検査で飲食の制限があるのは、腹部の検査のみです。腹部の検査は、造影剤使用の有無に関係なく3時間前から飲食の制限があります。
MRI装置がある室内は、強力な磁場が発生しているため、次に該当すると検査ができない場合があります。
*ここに記載したものは一例です。ご不明な点がありましたら医師またはスタッフにご相談ください。
さて、今回はよくある「MRI検査」の疑問についてお答えしました。次回は「CT検査」についてお話したいと思います。
一之瀬脳神経外科病院 放射線技術課 上條 弘之
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