頭痛は誰もが経験したことのあるありふれた症状で、一般的には「病気・疾患」というイメージはないかもしれません。頭痛の種類は数多くあり、安静にすれば軽快するものが大部分ですが、なかには対応が遅れると生命に危険が及ぶものもあります。
頭痛の種類は大きく2つに分かれます。 1つは、特に何かの病気が原因で起こるわけではない「こわくない頭痛」。これは一次性頭痛といわれます。一次性頭痛の中には、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがあります。 もう1つは、二次性頭痛といわれ、生命に危険を及ぼす病気が潜んでいる可能性があります。この「こわい頭痛」は、くも膜下出血、脳出血、血管の解離(日本人に多いのは椎骨動脈解離)、脳腫瘍、感染症(髄膜炎・脳炎)、頭部外傷などが原因で起こります。突然の激しい頭痛、今まで経験したことのない激しい頭痛、50歳以降に初めて起こる頭痛などは二次性頭痛の可能性が高いので、脳神経外科を受診し、頭部の画像検査を受けることをお勧めします。 入院や手術が必要とならない頭痛でも、日常生活を障害するほど痛みがつらく、社会生活に大きな影響を及ぼすことがあります。頭痛はその種類や痛みの程度、頻度により効果がある薬が変わってきます。そのため診断・治療には十分な注意が必要です。頭痛でお悩みの方は是非ご相談ください。
一之瀬脳神経外科病院 脳神経外科 一之瀬 峻輔
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