脳卒中とは脳の血管の病気の総称で大きく分けると次の4つに分けられます。
出血で壊れた脳は修復できませんが、それ以上出血が増えて脳の破壊が進行しないよう血圧を管理します。ほとんどの脳出血は高血圧が原因ですが、まれに脳動静脈奇形などが原因となっていることもありますので、M R Iや血管撮影などで原因の精査も行います。血腫が多い場合は、血腫の圧迫で壊れかけている脳を助けるために血腫除去手術をします。開頭で行う方法と内視鏡で行う方法がありますが、出血部位や患者さんの状態を考慮して適切な方法を選択しています。
くも膜下出血の主な原因は脳動脈瘤の破裂です。再破裂を来した際の脳へのダメージは極めて大きいため、再出血を防ぐために動脈瘤の手術をします。主な手術としては、カテーテルによるコイル塞栓術、開頭によるクリッピング術があります。どの方法で手術を行うかは、動脈瘤の大きさや形、部位、全身状態などから総合的に判断しています。
血管が詰まる病気(脳梗塞、一過性脳虚血発作)については少しでも早く血流を再開し、脳梗塞になりかかっている部分を助けることが重要です。発症から4時間半以内であれば詰まった血栓を溶かす薬の投与が可能です(血栓溶解療法)。薬で血栓が溶けないこともありますが、カテーテルで詰まった血栓を除去する治療(機械的血栓回収療法)も積極的に行なっています。最近では血栓回収療法を行う例が増えてきています。血栓が除去できない場合でも、血行再建術(バイパス手術)が可能な場合もあります。いずれも時間が早ければ早いほど治療成績は上がります。
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